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iサイクル注文とは? 新しい注文方法や新機能、運用している「外為オンライン」について調べてみました

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トラリピの特許を侵害しているとして訴訟問題となった、自動売買注文ツール「iサイクル注文」について調べてみました。2016年にリリースされた新注文方式と2017年リリースされた新機能、さらに運用会社「外為オンライン」についても深掘りしていきます。

「iサイクル注文」は「トラリピ」とよく比較されることも多いのですが、実際「iサイクル注文」に、どんなメリットやデメリットがあるのか検証してみました。

iサイクル注文とは?

外為オンラインの「iサイクル注文」は、注文時に条件を設定すれば、一定間隔の値幅で自動的に売買の決済が繰り返し行われます。リピート+イフダン方式を採用しているのが最大の特徴です。

この手のリピート系自動発注機能を最初に考案したのは、2007年12月に「トラリピ」を開発したマネー・スクウェアジャパン(以降M2Jで表記)です。M2Jは「トラリピ」の注文方式で特許を取得しています。

一方、「iサイクル注文」が誕生したのは2014年10月のこと。「iサイクル注文」は想定した変動幅(レンジ)を外れ、相場の上昇や下落が起きても、変動幅に合わせて追従が繰り返されるシステムを搭載。注文の利益確定がなされると、損切り確定も自動的に設定されます。

とはいっても、基本となるリピート系の自動売買システムは「トラリピ」と同じ。あまりにもシステムが酷似しているため、それを知ったM2Jが外為オンラインに対し、「トラリピの特許権を侵害している」として2015年2月に訴訟を起こしたのです。

iサイクル注文の設定方法は大きく分けて3種類

ボラティリティ方式

iサイクル注文のなかで、もっとも基本的な注文方法が「ボラティリティ方式」です。「ボラティリティ」は価格の変動率の意味ですが、iサイクル注文の「ボラティリティ方式」は、次の3ステップで注文方法を指しています。

「ボラティリティ方式」の注文方法
・注文時に売り、買いの方向を決める
・為替の変動幅(値動き)を決める
・取引の対象資産を設定

ただし、ここで新機能の「トレンド」を使った場合、システムがトレンドの上昇、下降を判断してくれるため、売り、買いの選別を投資家が行う必要がありません。その場合、トレンドの判断材料として、テクニカルとローソク足の項目があり、複数の候補から選択して設定します。

ランキング方式

「ランキング方式」は、過去に高い利益を獲得した注文内容をランキングで表し、そのなかから注文内容を選ぶスタイルです。ボラティリティ方式のように、売買の方向や値幅、資産の設定をする必要がありません。

自分の資産に合わせて、リストアップされたランキングから利益の得やすい注文内容を検討できるため、手軽に取引できる印象を受けます。

マトリクス方式

「マトリクス方式」は店頭取引のシミュレーション結果をもとに、注文間隔(縦軸)と想定変動幅(横軸)からなる損益表で、必要な資金とリスクの度合いを見て選択する注文方法です。

一見、誰でも簡単に取引できそうな印象ですが、「マトリクス方式」で注文するには以下の6項目の設定を考えなくてはなりません。

<マトリクス方式の注文する際、検討すべき条件とは?>
1 ランキングの集計期間
2 通貨ペア
3 売りか買いかの方向
4 証拠金の額
5 想定する為替の変動幅
6 ポジションから指値までの注文間隔(pips)

また、「マトリクス方式」では、最新のトレンド機能(システムがトレンドを読み、自動的に売り、買いを決定)をどのように使用すれば良いか情報公開がされていません。

実際に、トレンド機能を使って、テクニカルやローソク足のデータを表示するとなると、膨大なデータ量になることが予測され、選択方式といっても各データを読み解く力も多く求められます。

iサイクル注文に必要な資金

最低取引価格は?

iサイクル注文には、1,000通貨から取引できる「miniコース」があります。1万円程度の資金で手軽にFXが始められることはメリットになる一方で、デメリット要因にもなりかねません。

少額の資金は、相場の急変に対応できない可能性が出てきます。リスク対策のためにも、余裕のある資金で運用することがFXの基本です。

さらに、iサイクル注文のように、追従型のリピート系自動売買システムは、高値でも買いが成立するため、相場が急落した時に備えた設定も必要性です。そうした点でも、少額資金での運用は一般的にリスクが高くなります。

取引コストは?

iサイクル注文はスプレッド以外に、システムの使用料がかかります。

1,000通貨あたり手数料が40円発生するため、1万通貨で取引するとなれば400円の手数料が必要になります。10往復(20回取引)の場合は、手数料だけで8,000円。

これだけのコストを考えると、利益を出すこともそうたやすいことではありません。十分に資金力があり、システムの使い方に慣れた投資家でないと、iサイクル注文で勝率を上げることは難しいといわれています。

iサイクル注文と両建て

両建てとは?

買いと売りのポジションを両方持って取引するのが「両建て」です。iサイクル注文の投資家でも、両建ては多いようです。両建てにすると、トレンドが発生していようが、レンジ相場であろうが、売りか買いか、どちらかの方向が利食いすることになり、利益を積み上げやすいといったメリットが期待できます。

実際にiサイクル注文をデモトレードで、米ドル/円の通貨ペアを選び、2カ月間取引した例を見てみました。

そこで見えてきたのは以下の結果。

<iサイクル注文を米ドル/円で両建てした場合の運用結果>
・想定変動幅内であれば、買い、売りのポジションともに同じぐらいの利益を出せた。
・相場が想定変動幅を超えて損切りが行われると、資金の減少につながる。

両建てでうまく運用できれば利益は倍増しますが、たいていの場合、損失が膨らむケースが多いようです。

両建てのデメリット

両建てで売り、買いのポジションを持ち、利益を倍増できるチャンスがある一方で、数々のデメリットも存在します。
両建てにどんなデメリットがあるのでしょうか?

・マイナススワップの発生

両建てのデメリットの代表が、マイナススワップの発生です。買いでスワップが+0.5円であったとしても、売りで-1円であれば-0.5円の損失。利食いが起きる反面、反対方向のポジションでは含み損が発生します。トレンドの場合は特に含み損が多くなっていくので注意が必要です。

両建てをするには、必要証拠金もそれだけ多く必要になります。

・取引コストが倍増

FXで両建ては基本的にタブーというのも、余計なコストがかかるため、ある程度相場感を読めるスキルがないと厳しいのです。ましてやリピート系の自動売買システムで、選択方式にお任せして、両建てとなるとリスク管理が徹底できないと、損失が広がる可能性が出てきます。

実際に、両建てで利益を重ねていくには、売りと買いのバランスを取ることが重要で、そのためには上級レベルのスキルが必要です。

<両建てのデメリットのまとめ>
1 マイナススワップの発生
2 含み損が発生し、損失が膨らみやすい
3 両建てにする分、必要証拠金も多く必要
4 上級レベルのスキルがないと売り、買いのバランスが取りづらく、損失につながるケースが多い

iサイクル注文の想定変動幅

想定変動幅とは?

外為オンラインでは、レンジ幅を「想定変動幅」と呼びます。新規注文を出す時に、想定変動幅と対象資産を入力することによって、値幅と注文数が自動計算されるシステムになっています。値幅は自分でpipsの数値を入力することも可能で、最大数値は5000pipsまでとなっています。

厄介なのは損切り

iサイクル注文では設定した想定変動幅を外れてしまうと、利益の機会を逸したり、最悪の場合はロストカットになったりします。リスク管理のうえでも、想定変動幅はできるだけ広い範囲で設定することがおすすめです。

想定変動幅を広くするには、ある程度、余裕を持った資金で運用しなくてはなりません。そこで、1,000通貨単位のminiコースで、値幅が20pipsで対象資産が15万円と20万円の場合で比較してみます。

資産が5万円違うと、損切りの金額は1円違ってきます。さらに15万円と30万円で比較した場合は、損切り金額が2.8円も違ってくるのです。

資金が潤沢でなければ、損切りが行われ、資産の損失リスクが高まります。また、為替レートによっても値幅の数値は変わってくるため、常に余裕のある資金で取引することは必須条件なのです。

iサイクル注文miniコース(1,000通貨単位)

<注文数1、米ドル/円での運用例>

対象資産(円) 150,000 200,000 300,000 400,000
想定変動幅(pips) 420 520 700     800
値幅(pips)      20      20      20      20
(円)     4.2     5.2     7.0     8.0
利食い(円)   200     200     200     200

※参考:http://www.icycle-fx.com/icycle/money/

iサイクル注文は儲かるの?

パッと見、必勝できそう? 2017年に加わった新機能「トレンド」

iサイクル注文の「トレンド」は、2017年3月にリリースされた新機能です。システムがトレンドを見極めたうえで、上昇か下降かを判断し、自動的に売り、買いの決定を行い、取引を開始する性質があります。

自分で相場を見て売り買いの判断を行う必要がないため、FX初心者にとっては便利な機能のひとつに感じられます

気をつけるべき落とし穴とは?

新機能の「トレンド」はシステムがトレンドを読み解き、売り買いの判断を行ってくれる点で非常に便利ですが、ネックになる部分もあります。

トレンド機能の落とし穴

・トレンドの転換時に約定前のポジションがキャンセル
トレンドの転換時に、保有しているポジションを成行で決済すると、約定していないポジションはすべてキャンセルされます。その時、含み損も損切りされるので、その分のマイナスをどう取り戻すかが問題です。

・ポジションの反転後も同じ条件で取引
ポジションの反転が起きた後、取引数量、最大ポジション数などが、再び取引開始時と同じ条件で取引されていきます。損切り分を取り戻せなければ、想定以上に損失が膨らむ可能性も出てきます。

ただでさえ売り、買いの判断は難しいのに、リスク管理がしにくいiサイクル注文で、トレンド機能を使って勝率を上げることは困難に思われます。便利な機能といっても、テクニカルベースの自動売買システムに過剰な期待を寄せ、「勝てる」と思うのは危険です。

やっぱりシステム任せにして勝てるものではないかも!?

相場のトレンドは常に変化していくもの。注文時の設定がその時点で適切であっても、相場が変動すれば調整が必要になるケースも出てきます。いくらシステムがトレンドを見極めて判断するといっても、設定の調整は自らの目で判断し、行わなくてなりません。

適切な取引数量や最大ポジション数は、相場やファンダメンタルズを見て決めるのが鉄則です。それが初めの注文時と同じ設定で繰り返されるとなれば、損失が膨らむ可能性が出てきます。

FXで自分の資産と注文内容を定期的にチェックし、必要に応じ設定を改良していくのはリスク管理の基本です。

iサイクル注文、2chや口コミから伺える評価

好意的な意見

iサイクル注文は外為オンライン独自の注文方法です。利用者の口コミから好意的な意見をまとめました。

・自動売買は初心者でも手軽に始められる。

・自動計算をしてくれるので、注文の手間がかからず楽。

・1,000通貨単位で注文できるminiコースがあるので、少ない資金でも取引が可能。

・リピート系の自動売買システムを扱うFX会社のなかでは、通貨ペアが24種類と豊富。

否定的な意見

利用者のなかには好意的な意見ばかりでなく、否定的な意見も目立ちます。自動売買のお手軽システムは、仕組みそのものを理解できていないと負けが続くようになります。それが原因で、「辞めた」という投資家も多いようです。

・サーバーの安定性に欠け、約定力が弱い。

・自動的に損切りされるシステムは厄介な面も。実際に損切り分を取り戻すのは難しく、ずっとマイナスが続くことも少なくない。

・スプレッドが広く、取引コストの負担が大きいのでデイトレには不向き。

・自動売買システムといっても、相場感やリスク管理ができないと負けが続く。

・1,000通貨単位の取引が可能でも、対象資産が多く、長期運用で考えないと利益を上げにくい。

・利益を出すならハイリスクを覚悟のうえで取引しないと難しい。

・システムの仕組みをきちんと理解できないと、儲けづらいシステム。

iサイクル注文の運営会社

iサイクル注文を運営している「外為オンライン」は、もともとソフトウエアの開発会社で、新日本通商がはじまりです。そのなかの一事業部が開発ソフトの実績を活かして、2006年4月、FX業界に参入し、オンラインで取引を行う「外為オンライン」のサービスをスタートさせました。

社名が「外為オンライン」となったのは2008年3月から。2012年12月以降は大島優子をイメージキャラクターに採用し、FX会社としてのネームバリューもすっかりおなじみに。

資本金は3億円(2016年12月10日)で、主なカバー先銀行は、ドイツ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行です。ちなみに親会社はISホールディングスで、IT、金融事業を主軸としています。

比較!! iサイクル注文VSトラリピ

iサイクル注文は自動的に損切りが行われることで、損失の拡大やロスカットを防ぐメリットが期待できる反面、利益を得にくいのが難点です。トラリピにも損切りシステムはありますが、ユーザーが自分で選択して行うスタイルです。

そこでiサイクル注文とトラリピの相違点を比較してみました。

<iサイクル注文とトラリピの相違点の比較>

 iサイクル注文    トラリピ
自動的に損切りされるシステム 損切りシステムは選択制
追従システム 相場の変動に合わせて追従 追従システムはない
注文方法 ボラティリティ方式、ランキング方式、マトリクス方式から選ぶ 為替レートから選ぶ方法と解説付きの「トラリピ」、さらに入力が簡単な「らくトラ」がある

 

iサイクル注文の特徴

1 自動損切りシステム

リピート系の自動売買システムは、中長期の運用でコツコツ利益を重ねていく手法が基本です。注文時の設定や資産が十分でない場合、含み損が大きく膨らむことを阻止し、ロスカットを防ぐことができます。

しかし、損切りを前提にした取引は、多くの投資家が指摘しているように、利益を積み上げにくい傾向が見られます。損切りした分のマイナス分をカバーしつつ、利益を重ねていくのは容易なことではありません。

また、iサイクル注文もトラリピも取引コストを考えれば、スキャルピングやデイトレ向きではないのです。長いスパンで少しずつ利益を重ねていく商品であるがゆえに、自動的な損切りシステムは利益につなげにくいといえるでしょう。

2追従システム

追従システムは相場の変動に合わせて変動幅が追従していくので、一見、効率よく稼げそうな気がします。ただ、相場感がないと、発注時にどのくらい損失が膨らむかが読みづらいものです。円安で着実に利益を積み上げてきたと思ったら、円高で一気に損失が膨らむリスクも否めません。

トラリピには新機能として、「決済トレール」と呼ばれるシステムがあります。これはあらかじめ決めておいたレートで決済するのではなく、一定の上げ幅に相場が達すると、その都度、決済レートを上げていくシステムです。

レートが高く上昇した時は、効率よく利益を獲得できますが、決済が行われるまでに大きな値動きがないと、リピート回数が減るため、必ずしも大きな利益を見込めるわけではありません。

3注文方法

iサイクル注文はボラティリティ方式、ランキング方式、マトリクス方式といった3つの注文方法から選択できるシステムを採用しています。

それぞれの特徴はセクション2をご覧ください。

これらの注文方法のなかで、ランキング方式、マトリクス方式は元になるデータが表示され、そこから希望の注文を選択すればOKなのでお手軽感があります。ただし、ビジュアル性に富んでいる分、初心者は直感に頼って選ぶ傾向も強く、楽に勝てると思いがちです。

iサイクル注文と比較した場合、トラリピの強みとは?

トラリピは設定をすべてユーザーが行うため、それだけ自由度も高いのが特徴です。

為替レートから注文する方法は一画面で完結したい人向き。解説付きの発注方法は、「トラリピ」(指値と逆指値を別々に発注)か「らくトラ」(指値と逆指値を一度に発注)の2種類が用意されています。

丁寧な解説を読みながら入力できるうえに、運用試算表もあるのでリスク管理がしやすいのが強みです。運用試算表を使いこなせば、初心者でもレンジ内に仕掛ける本数や1本あたりの通貨量も適切な数値を算出することもできます。

(まとめ)

iサイクル注文はトラリピと同じ、イフダン注文を自動的に繰り返す、リピート系自動売買システムです。唯一、異なる点が、iサイクル注文は追従システムを採用しており、自動的に損切りが行われる点です。

しかし、このシステムは勝率が上がりそうに見えて、損切り分を取り戻すことを考えると、利益を重ねにくい点があります。

結果的に、iサイクルとトラリピを比較した場合の特徴をまとめると、以下のことがいえます。

・iサイクル注文の追従システムは、自動損切りシステムも稼働するため、利幅に比べて損切り分が大きくなりやすい。

・iサイクル注文の追従システムは、レンジ相場で円安傾向にあれば順調に利益を積み重なられる反面、相場が急落した場合、損切り分をカバーしづらい。

・トラリピは追従システムがない分、相場の動きによっては、レンジをずらすなど、初めの設定を調整が必要。しかし、調整することで収益のチャンスをつかむことも可能。

・トラリピは運用中でもシミュレーション機能を使えば、為替の変動や入出金、ポジションの保有日数で損益がどう変わっていくのか、維持率やロスカットリスクの見える化が可能。

iサイクル注文は仕組みそのものが、トラリピと比べてやや複雑な面があります。それさえ理解できれば便利なシステムだと思われますが、初

心者にはシステムそのものを理解し、リスク管理を行うこと自体が難しそうです。

その点、トラリピはリピート系自動売買システムを開発した元祖だけあって、仕組み自体も非常にシンプル。注文時の設定は解説付きで、シミュレーションも簡単にできるため、使い勝手の良さはiサイクル注文より上でしょう。

また、公表されているデータ(2010年1月1日~2012年9月30日)を見ると、M2Jで実現損益がプラスの投資家は59%もいたという事実。トラリピでも人気の高い「豪ドル/円」の通貨ペアに限ってみれば、実現損益がプラスの投資家は70.5%にも及びます。

参考:7割の投資家が儲かっているトラップリピートイフダン注文 達人の勝てるFX

中長期で、ローリスクローリターンの運用を心がけてれば、初心者でも利益を積み重ねやすいシステムがトラリピの強みといえるでしょう。