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リピートイフダンはナンピン買いと同じなのか

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値下がりの都度含み損を持ちながら買い続け、上昇時に利益を得る、それが「ナンピン」トレードです。マネースクウェアジャパンのトラリピは結局のところそれと同じなんじゃないかと言われることが多いのですが、「トラリピ」と「ナンピン」は似て非なるもの。その違いをまとめてみました。

ナンピンとは

株や為替の世界で使われる「ナンピン」という言葉。漢字で書くと「難平」と書き、「難を平らかにする」という意味からこのように名付けられたそうです。その漢字どおり、「難」=「損」を「平均化」するトレード手法の一つで、値下がりするたびに買い増しし買値の平均を低くすることで、上昇時に利益を出しやすくする方法です。

逆に、値上がりするたびに売り増しを行い、売値の平均を上げることで下落時に利益を出やすくするトレード手法もあります。相場がうまく反転すれば利益につながりますが、反転することなく1方向にのみ進んでしまうと損失は加速的に膨らむこととなります。最悪の場合、投資先の破たんにより、資金を全て失ってしまうリスクもあります。

ナンピンは投資の世界でどう捉えられている?

株の世界ではリスクの大きい手段

株式相場は、一旦悪い方向に進みはじめると、不祥事が明るみに出たり、業績が悪化するなどして値が下がり続けるケースが少なくありません。下落相場で買い続けて平均単価をいくら下げても、元の買値以上に戻る可能性は低く、最悪の場合紙きれになってしまうリスクすらあるのです。

株の世界のナンピンについてはこんな格言があります。

「下手なナンピン すかんぴん」

戦略のない下手な「ナンピン」を続けているとそのうち大損しますよ、と、注意を呼びかけている言葉です。無計画なナンピンで大損した投資家がいかに多くいるかを意味している言葉とも言えるでしょう。

 

逆にFXの世界ではメリットの大きい手段

逆に為替相場における「ナンピン」は一定の評価を得ているようです。個別銘柄の株式市場と違い、為替相場における特定の為替レートについては「レンジ相場」である点が最大の理由です。

米ドルで例えてみると、仮に1ドルが80円まで円高が進んだとしても、焦らず待っていれば再びレンジ内に戻ってくる可能性が高いと考えられます。トルコリラや南アフリカランドなどを除けば、長期的に円高が続くとは考えにくいので、この傾向をもとに相場を見極め「ナンピン」を取り入れることも検討できるのです。

また、過去の実績から長期的な変動レンジを予測できることで、購入時に余裕のある資金計画が立てられる点も大きなポイントです。急激な円高が進んだときに想定される評価損と、それに耐え得る必要資金をあらかじめ試算できるので、十分なリスク対策をとることが可能となります。たとえリーマンショックのように相場が大荒れしても、ロスカットしなくてもよいだけの余裕ある資金計画をしていれば十分に耐え切れる、というわけです。

トラリピ=ナンピンなの?

トラリピとナンピンの共通点

FXにおけるナンピンも、値下がりするたびに買い増す、または値上がりするたびに売り増しして買値/売値の平均を低くし、相場がうまく反転したときの利益を狙う手法です。つまり、相場は「反転する」前提のトレード手法であることが最大の特徴です。そして一般的にナンピントレードで成功するコツと言われているのは次の点です。トラリピがナンピン手法と似ているといわれるのも納得できる共通点でもあります。

「サポートライン」と「レジスタンスライン」で今後を予測

「サポートライン」とは、相場の下落を支える線、「レジスタンスライン」とは相場の上昇の抵抗となる線のことです。人間は前の高値や安値を意識してしまうので、同じようなところで上げ止まる、または下げ止まり、反発に転じる可能性が高いといえます。つまり「サポートライン」と「レジスタンスライン」で、今後トレンドが反転する目安をある程度予測することができるのです。ナンピンは、それらの2つのライン間で仕掛けていくことになるので、それらがどこに位置しているかを把握することが最も重要なポイントとなります。

レンジ相場な通貨ペアを選ぶ

「ナンピン」は、「レンジ相場」となっている通貨ペアに仕掛けるのが基本です。「サポートライン」と「レジスタンスライン」をよく見極め、トレンドが継続しやすい通貨ペアを選ぶことが最も大切なことです。また、スプレッドが狭い通貨ペアの方が、損失を早くリカバリーできるという意味で有効です。主流は「米ドル/円」で、「豪ドル/円」も人気があるようです。

適切なレバレッジを心掛ける

無計画にポジションを増やすとレバレッジが増加し、損失時に大きな負担を強いられるリスクがあります。「ナンピン」は、適切なレバレッジでトレードできるよう、常に管理しながら仕掛けていく必要があります。

ある程度の資金力があれば安心できる

「ナンピン」は、トレンドが反転して平均購入単価を超えるまで待つ手法なので、それに耐え得るだけの資金力が必要となります。少ない資金でトレードするのは、ギャンブルと同じと言っても過言ではありません。

含み損を抱えながらロスカットされないだけの十分な資金があることが絶対条件で、これがなければほぼ失敗に終わる確率が高いと言えます。

含み損に耐えるだけの精神的忍耐力も必要になりますが、十分な資金があれば精神的負担も大いに軽減できるはずです。

ちなみに、「ナンピン」を仕掛けるのにねらい目とされるタイミングは、経済指標が出た直後だと言われています。

大きく値が動いた後は、経済指標を基点としてその方向へトレンドが動く場合と、元の価格へ戻ろうとする場合とがあります。このタイミングをねらってどちらに動くかをよく見極めてすぐに仕掛け、予想と同じ方向へ動いた場合、この手法が見事に成功することとなります。

トラリピとナンピンの相違点

ここまで読むと、非常に似たものに思われる「トラリピ」と「ナンピン」ですが、しかし両者は似て非なるもの。大きな違いは次の2点です。

・狙っている相場パターン

「トラリピ」の主戦場はレンジ相場で、相場のレンジ性から得られる小さな利益を自動的に積み上げていくことを狙っています。対して「ナンピン」の主戦場はトレンド相場で、相場の反発から得られる比較的大きな利益を狙っています。

・利益の獲得のしかた

「トラリピ」は、ポジション1つ1つで利確した小さな利益を積み重ね、中長期的な利益増大を狙います。決済は一定の値幅毎に都度行います。対して「ナンピン」は、1方向に進んでいる相場で平均購入単価を下げ(または上げて)、相場が反転した際の利益を狙います。決済は、ポジション全てを一括して行います。

気持ちはわかるけど・・・安易な両建てに注意

ナンピン的なトレードをする人は含み損を抱えていることによる焦りからか「買いポジションを持っておこう」と考えて「両建て」を始める人が少なくないようです。含み損がこれ以上増えるのは嫌だし、損切りもしなくない。切羽詰まったときに、ぱっと見リスク対策として有効な「両建て」に手を出してしまう人の気持ちも理解できなくはありません。

ただしマネースクエアジャパンの場合、「両建て」は推奨されていないトレード手法です。リピートイフダン機能を備えたトラリピは、「ローリスク・ローリターン」を基本とし、中長期的に安定した利益を積み重ねることを狙っているためです。「両建て」にメリットもあるにはあるのですが、初心者にとってはデメリットの方が多くおすすめできないトレード手法です。検討する際には、リスクや注意点をよく理解し慎重に判断するようおすすめします。

詳しくはこちら → トラリピで両建ての取引を行う場合の注意点

 

株の世界とFXの世界とでは、捉え方が全く異なる「ナンピン」買い。

FXの投資家からは一定の評価を得ていることもあり、トラリピユーザーから「トラリピとナンピンの違いはどこなのか?」という疑問が出てくるのは当然かもしれません。

「トラリピ」と「ナンピン」。この2つは似ているように見えて、その戦略は全く違うもの。

それぞれの特性をよく理解した上で、しっかりとした対策をとって、負けない投資をしていきたいですね。