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リピートイフダンにおいては賛否両論?ストップロスや両建てのリスクとメリット

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トラリピ開始前に一度は迷う、「ストップロス」の有無。そして、慣れてきたころに迷う「両建て」手法。自動ツールによるFX取引において、ユーザーの間で賛否両論ある2手法(設定方法)について少し掘り下げてみました。

トラリピのリスク対策にストップロス(損切り)は有効か否か

これからFXを始めようと考えている、またすでに運用している人の間でも、リスクヘッジとして「損切り」をどうするかについては色々な意見があり、ネット上でも賛否両論さまざまです。

中でも、イフダン注文を繰り返すトラリピを始めてみようかと検討している慎重派の投資家たちが、トラリピで「損切り」はいくらに設定すべきなのか、そもそも「損切り」設定は必要なのかどうか迷っている例が多く見られます。

そもそもの前提として「トラリピには損切りなし」

結論を先に言ってしまえば、トラリピでは「損切り」するべきではない、というのが正解です。そもそも、トラリピは「損切り」しないことを前提にしているシステムだからです。

「〇円で買って〇円で売る」というイフダン注文を自動的に繰り返してくれるのがトラリピ。裁量トレードが苦手という人にとって、その時々で相場を読む必要がないリピートイフダン注文ほど魅力的なものはありません。

注意しなければいけないのは、一般的な裁量トレードの考え方とは全く違うという点です。リピートイフダンのトラリピは、相場が上がったり下がったりするたびに一喜一憂したり、「大きな含み損が発生してしまった」と悲観したりせずに、長い目で見て運用することを前提としたシステムです。「トラリピは最初に設定をした後は放ったらかしにできる」とよく聞かれますが、トラリピの前提は長期運用。放置しておくことが基本だからそのように言われるわけです。

このトラリピの「前提」をよくよく理解しておくが大切なポイントです。

なぜなら、相場があがるまで「じっと待つ」手法だから

トラリピは、あらかじめ設定しておいたレンジの中で上がったり下がったりするたびに利益を積み上げていく仕組みなので、トラリピの主戦場はレンジ相場です。「外国為替では7割がレンジ相場だ」などと言われますが、一定の範囲内で為替レートが上がり下がりしているレンジ相場にいる限り、「損切り」は全く必要ありません。

一方、トレンド相場は苦手と言われますが、長い目で見ればトレンド相場もレンジ相場の一部と考えることができます。たとえレートが大きく下落したとしても、待っていればほとんどの場合戻ります。「損失がこんなに大きくなった」と心配しすぎる必要はないのです。一時的に「含み損」を抱えても実際の損失が確定したわけではないので、トラリピでははじめから、「相場が一番下がった時」=「含み損が一番大きくなった時」というように考えておけばよいのです。「損切り」という概念は捨ててしまって問題ありません。

トラリピでは、為替の動きは長期間で見る、基本は放ったらかしにしておく、という「じっと待つ」姿勢でいることが最も大切です。

大事なのは堅実な設定にしてロスカットを避けること

トラリピに「損切り」は必要ないので、「損切り」なしを前提としたリスク対策が必要となります。

為替相場が上下に大きく動いたとしても大抵いつかは元に戻るので、強制ロスカットさえされなければ助かることがほとんどです。一時的に「含み損」を大きく抱えても、待っていれば必ずプラスに転じる日が来るということです。したがって、強制ロスカットされないように対策をとっておく必要があります。

ロスカットを避けるためには、とにかくレバレッジを低く設定しておくことです。そして、含み損に耐えられるだけの十分な資金を口座に入れておくこと。

この2つのリスク対策をとっていればを、たとえ急騰、暴落が起こったとしても強制ロスカットされてしまうことなく、安定した長期運用を続けることができます。

それでも損切り設定したい場合

トラリピは「損切り」しないことを前提として考えられているシステムです。わかっていても、それでもやはりトラリピで「損切り」の設定をしたい、という人もいるかもしれません。

「損切り」なしが前提のトラリピであえて「損切り」設定をするメリットはと言うと、損失を限定できる、という点に尽きると思います。

どうしても設定する場合、トラリピの特徴を踏まえた上で、予測するレンジのすぐ外側に置くという方法が考えられます。また、「〇〇円までなら損失を許容できる」という損失金額のところにストップを置く方法もあります。ただし、あまりに許容できる損失額が小さいと、損失ばかり拡大してしまうので注意が必要です。

実際に損失が確定したら

実際に損失が確定し苦い経験をすると、「あの時ああすればよかった」と悔やんだりすることもあるでしょう。為替相場を相手にしている以上「タラレバ」はよく聞かれることであって、誰もが経験することです。でも何を言っても結果論にすぎない、ということと、負けた時の方が精神的にダメージを受けているので記憶に残りやすい、ということは覚えておいた方がよいかもしれません。

最も気をつけたいのは、大きな損失を出してしまった際、すぐに「負けた分を取り戻そう」と躍起にならないようにすることです。損失が多ければ多いほどついつい大勝負に出てしまったりするものですが、成功する可能性は極めて低いと言えます。たとえ運よく成功してもたまたま運がよかっただけで、次も成功するとは考えにくいのが現実です。

大勝負に出るのは危険すぎる、とよく心得ておくことが大切です。

トラリピに両建ては有効な手段なのか

一見するとメリットが大きいようにも見える「両建て」

「両建て」とは、同じ通貨で買いと売りのポジションを同時に仕掛ける手法です。ポジションが2倍になるので、証拠金も2倍必要なのでは?と思うかもしれませんが、マネースクエアジャパンの「両建て」では、買いと売りの内大きい方の証拠金を支払えばよいというシステムになっているので、証拠金が2倍になることはありません。

上がっても下がっても利益を出すように設定できるので、為替レートがレンジの中で行ったり来たりを繰り返してくれれば、リピート回数が約2倍になり、利益を積み上げるスピードそれだけ早くなります。

一見すると、短期間で大きな利益を得られそうに思える「両建て」ですが、初心者にとってはリスクの方が大きい手法なので注意が必要です。

ごもっとも!M2Jが両建を推奨しない理由

マネースクエアジャパンではずばり、「両建て」注文を推奨していません。コスト面で負担が大きいという理由もありますが、最も大きな理由は「リターンは2倍、リスクも2倍」ではなく、リスクの方が2倍以上に大きいからです。

具体的には、通貨に円を入れたペアの取引の場合(トラリピ取引のほとんどはこれのはずです)、買いだけの場合には、大きく円高となっても再度レンジ内に戻ってこない可能性は低いと言われていますが、両建ての場合、円安となってレンジ外に出たらそのまま戻ってこない可能性があるからです。

円は、ドルやユーロにすでに過大評価されているのでこれ以上円高になるとは考えにくい反面、長期的には円安傾向に進みやすく、一旦その傾向に傾くと二度とレンジ内に戻ってこないリスクがあります。

こうなると、リスク回避のためには「損切り」を設定する必要が出てきてしまい、トラリピを使った運用のメリットがなくなってしまうことになります。

想定レンジをぴったりに設定することができれば、「両建て」によって大きな利益を得ることができるのはたしかですが、相場を読むのは簡単なことではありません。常に勝ちと負けの両方が成立している「両建て」は、ベストなタイミングで決済することは難しく、初心者にはリスクが大きすぎる手法です。

手数料や証拠金、スワップ等、両建てにかかわるコストの問題

「両建て」では、手数料は売りポジションと買いポジションの両方にかかるので、単純に2倍の手数料がかかります。当然、スプレッドの負担も大きくなります。

必要な証拠金については、トラリピではポジション分すべて必要なわけでなく、買い、売り注文のどちらか高い方の証拠金を支払えばよいことになっています。

一方、FXでは買いと売りでは売りの方がスワップが高いので、売りのポジションにはマイナススワップが発生します。長期運用を前提としているトラリピではスワップ金利も大きなポイントとなるので、それがマイナスとなってしまうのはデメリットとなります。

それでもしたいなら「ハーフ&ハーフ」がお勧め

リスクの高い「両立て」手法とは別に、「ハーフ&ハーフ」という手法があります。これは、想定レンジの上半分に売りを、下半分に買いのトラリピを仕掛けるという戦略です。

必要な証拠金は約半分、評価損を含む必要な資金量は約3分の1以下に抑えることができるため、資金効率がよいところが最大の利点です。必要資金を大きく抑えながら、通常のトラリピと「同じレンジ幅」、「同じトラップ値幅」、「同じ本数」のまま運用できます。

少ない資金で利益を狙えるというメリットの反面、ロスカットレートがレンジの上にも下にも存在してしまう点が大きなリスクです。

また、売りトラリピの中で相場が上がったり下がったりしているときには売りトラリピでしか稼げないので、マイナススワップが発生してしまいます。とは言え、スワップが売買差益を上回ることはまずないので、この点についてはあまり気にする必要はなさそうです。

どうなの?くるくるワイドという手法

トラリピユーザーから支持を受けているトレード手法の一つに、「くるくるワイド」があります。この手法の発案者がFXで稼いだ利益が「億越え」しているということから、トラリピの投資家の間で大変話題となっています。

「くるくるワイド」は、「両建て」の買いと売りどちらか一方をトラリピで運用する手法です。基本的な考え方は「両建て」ですが、買いトラリピでスワップを稼いでコツコツ利益を積み重ねていきながら、10~25銭刻みでトラップを仕掛け、売りポジションを入れながら小さな利益を積み重ねます。

「両建て」よりもシンプルな戦略でありながら常にコツコツ稼ぎ出すスタイルで、あらゆる局面に対応できるよく考えられた手法です。

ただし、自動売買がやりにくい、という欠点があります。「くるくるワイド」は、トラリピの応用というよりは「両建て」の応用なので、「果報は寝て待つ」のトラリピのように放ったらかしにはできないのです。基本的に放置できる自動売買とは異なるので、こまめな資金管理が必要となります。また、「損切り」しないのが基本のトラリピと違い、相場が予想に反した動きをすれば「損切り」も必要です。

リスク管理が比較的しやすいと考えられる「くるくるワイド」ですが、初心者には仕組みが複雑で理解しにくい点も多くあります。放ったらからしにできるトラリピとは大きく異なる点は、よく理解しておくことが大切です。

↓ 詳細はこちらの記事をお読みください

「くるくるワイド」はトラリピで勝つための手法として有効か?

 

トラリピで取引をする際に、「損切り」をどうするか、また「両建て」は効果的なトレード手法なのかについては、ユーザーの間でもさまざまな意見があり賛否が分かれるところです。

それぞれにメリットがある一方で、デメリット、つまりリスクがあるので、リスクの中身を十分に理解しておくことが重要です。その上で、自分のトレード戦略にどう取り入れるか、取り入れないかを判断し、十分な対策をとった上で取引を始めることが大切です。