FXツール・トラリピ応援ブログメディア

円高をどう乗り越える? トラリピでポジションが増えた時の円高対策

スポンサーリンク

トラリピは円高に本当に弱いの? 円高傾向になった時の心がまえ

「トラリピは円安に強く、円高に弱い」と言われます。取引の基本が「安く買って、高く売る」ですから、この流れが逆転すると、確かに含み損を抱えるようになります。レートが下落し続けると、精神的にも辛くなり。「スワップでしか稼げない」と嘆く人たちも……。
では、一気に円高が進んだ時など、含み損が急増した時は、どのような対策を取ればよいでしょうか?
まず、以下の3つが代表的な円高対策です。
1 含み損は将来的に利益につながる可能性があるから、レートが上昇するまで待つ!
2 トラリピの設定を円高に耐えられる条件にアレンジする
3 買いトラリピをメインで稼働し、売りトラリピを少し増やす

気長に待つか? 設定を即、変更するか? は、トレーダーの性格やキャリアによっても答が違ってくるでしょう。1~3の対処法は、どれも一長一短ありますが、それを決める前に注意すべき点は「証拠金維持率」。「円高が急激に進んで、ハラハラドキドキ!? どうしよう?」と言う人は、メンタルの弱さ云々より、資金的に余裕がないケースが多いのです。

含み損に頭を抱える前に、証拠金維持率を気にすること

「証拠金維持率」とは、現在、取引しているトータルの金額に対し、証拠金の残高の割合を示したもの。「含み損」は、まだ売買が確定していない状態での損出を指します。一般的なFXの例で説明しましょう。
例えば、1ドル=110円で、1万通貨購入した場合の総額⇒110万円
しかし、円高が進み1ドル=105円にレートが下がり、この時点ポジションをすべて売った場合の総額⇒105万円
このケースは米ドルが5円下落することによって、1万通貨の取引で5万円もの含み損を抱えていることになります。レートが下がれば証拠金維持率も下がっていきますから、資金的な余裕がないと「損した~どうしよう」と焦りが出てくるのです。
ところが、この含み損もレートが反転して、上がっていけば将来的に利益を生む源になります。もし、証拠金維持率が下がっていき、資金的にもカツカツの状態だと、ロスカットのリスクも高まり、強制ロスカットで退場という事態になることも。これだけは何が何でも避ける必要があります。
ですから、本サイトで再三、しつこく書いているように、何はともあれFXでの取引は「証拠金維持率」を健全な状態にキープしておくことが大切なのです。
トラリピでは証拠金維持率が100%を下回ると、「15時ロスカット」が執行されます。「常に証拠金維持率は100%以上をキープ」は当然ですが、それだけでは十分ではありません。トラリピの熟練トレーダーの経験談をまとめると、「証拠金維持率は300%以上」。これ以下になると、余力はないと見た方がよいかもしれません。安全レベルを目指すなら「証拠金維持率は500%」が適正なようです。
知っておきたい暴落時のトラリピ対策

どうしてトラリピは含み損を抱えやすいのか?

なぜ「トラリピは含み損を抱えやすい」と言われるのか、その理由を考えたことがあるでしょうか? トラリピは「上がったら売って、下がったら買う」。ナンピンに似た手法です。仕掛ける値幅に応じて等間隔でポジションを取るために、相場価格から離れてポジションが多くなれば、含み損も増えていくのが特徴です。この手法を「グリッドトレード」とも呼びます。
「グリッドトレード」に関しては、以下のサイトで詳細な説明がされています。含み損の簡易的な計算方法も紹介されているので、ぜひ読んでみてください。
グリッドトレードの含み損の増え方
「グリッドトレード」は、基本的に「損切りをしない」ことを前提としています。トラリピでも「損切りは結局、損!」と言った考え方が根底にあります。つまり「損切り」をしない状態で取引を安全に続けていくには、含み損も計算に入れて取引をしていくこと。含み損を抱えたポジションをいかに長く維持できるかも要です。
通常、トラリピでも含み損が増え続け、強制ロスカットのリスクが高まれば、証拠金を追加するか? 設定を変えるか?です。 「スワップで稼げるかもしれない」と思っても、何らかの対策を取らなくてはなりません。

トラリピ円高対策その1 「レートが上がるまで待つ」

円高になっても耐えうるだけの、証拠金率が維持できれば「円安に転じるまで待つ」方法もあります。以下のブログは「円高が進んで含み損がどれだけ増えるか」、エクセル表でシミュレーションを行い、「何もせずに待っていてよかった」という人の記事。
円高と含み損 fxで気長にスワップと差益を狙うブログ
一気に円高が進んだ後は、円安に戻るスピードも速いという説もあります。ただし、この説に基づいて取引するなら、レバレッジは低めにして、通貨ペアはレンジ相場になりやすい豪ドル/円などを選ぶこと。現在の取引状況がどうなのかレートの下落に合わせて、シミュレーションをすることも鉄則です。この手法で「円高の時こそ稼ぎ時」と報告しているトレーダーもいます。
本当は逆!円高になればなるほどトラリピは運用が上手くいく 格差脱出研究所
「円高時の方が稼いだ」と言うトラリピ犬さんの場合、円高が進んだ時を利用して、普段の買いトラリピに加え、売りトラリピも少しだけ仕掛けていました。

トラリピ円高対策その2 「円高に向けた設定にアレンジする」

トラリピは含み損を抱えやすいので、取引をスタートした時点から、過去の相場下落のデータチェックして、記録的な最安値に耐えうる設定をすると、「鬼に金棒」かもしれません。ここまで徹底したリスク管理のもと、トラリピを仕掛けていけば、ロスカットも発生しにくいです。トラリピは損切りをしない限り、長期保有ができれば勝率も高くなる傾向にあることから、円高を視野に入れた設定はおすすめです。
まだ買い注文が確定していない状態で、レートの下落が続く場合は、トラリピの仕掛け幅を広げ、ポジション量を減らすとよいでしょう。
豪ドル円が円高でもトラリピの大損を回避したい!という設定(上)対応策4 証拠金は増やせないけど何とかならない?  FXゆったりトレード派
その場合、どれだけ仕掛け幅を広げ、仕掛け本数を減らせば、証拠金維持率もどの程度下がるのか把握するようにしましょう。こうした数字の出し方は、前の「エクセル表のリスク管理」のところでもふれています。「らくトラ試算運用表」や「トラリピのシミュレーション」でも確認できます。
また、証拠金維持率が500%以下であれば、今までトラリピで利益を得た分で損切りを行い、ポジションを減らすのもひとつです。

トラリピ円高対策その3 「買いトラリピをメインで稼働し、売りトラリピを少し増やす」

「何もせずに相場の反転を待つだけでは芸がない」ということで、維持率が1000%以上の時は、資金的に余力があるので買いトラリピを仕掛けるのもよいと思われます。マネースクウェア・ジャパンは「トラリピの両建て」を推奨していませんが、急な円高対策において、条件付きの両建ては有効な場合もあります。
その条件とは? 前にも本サイトの中で紹介したことがありますが、「買いトラリピをメインで、売りトラリピをサブで動かす」方法です。トラリピ円高対策1のところでも取り上げた「トラリピ犬」さんのやり方は、取引数量を「買いトラリピ:売りトラリピ=2:1」の割合で。仕掛ける値幅は、「買いトラリピ:売りトラリピ=0.5:1(円)」。この手法で円高のピンチをチャンスに変えたトレーダーがこちら。
トラリピ否定派の常套句「円高に弱い」 ZAi FX!
さらに一歩進んだ対策として、「カットダブルピ」といった手法もあります。トラリピの含み損が増大するのをあらかじめ防ぐための対処法です。一定の幅で損切りを行うと同時に含み損を抑える一方で、レンジでの利益を確定する方法です。
トラリピの進化版 カットダブりピ モガどっとこむ
最終的に損切りの価格より利益確定の価格の方が大きくなるため、トータルでマイナスにならないメリットを見込んでいます。実際に、「カットダブルピ」をした場合としない場合で、資金効率の点でも大きな違いが出るようです。以下のデータをご参考にしてください。
カットダブりピver.2 美味しいスワップの受け取り方
ただ、カットダブルピはトラリピのトレードに慣れていない人には難しいです。中級以上のトレーダーであれば、トライしてみる価値はあるでしょう。
円高時に相場や資金量に合わせて仕掛ける内容をアレンジする方法は、含み損を抑える目的があります。狙った通りの効果を得るためにも、新たに注文をしたり、決済前の注文内容を変更をする時は、その都度、「シミュレーション」を行ってから次のアクションを起こすこと。備えあれば憂いなしです。現在のレートがどこまで下がると、資金的に厳しくなるのか。設定の条件を仕掛け幅、仕掛ける本数といったように、変えられる部分を少しずつアレンジしながら、自分なりの安全圏を目指しましょう。